劇作家、演出家、音楽家とマルチに活躍し、演劇界に新風を送り続けるケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)と、女優の緒川たまきが昨年結成した演劇ユニット「ケムリ研究室」。第2回公演「砂の女」が9月、兵庫県立芸術文化センター阪急中ホール(阪急西宮北口)で上演される。
原作は不条理な世界を描いた安部公房の傑作小説「砂の女」。砂穴の底にある家に住む女(緒川)のもとに閉じ込められる男を仲村トオルが演じる。二人は「ケムリ研究室」旗揚げ公演「ベイジルタウンの女神」でロマンチックなコメディーを見せてくれたが、今回は趣が一変。上演台本・演出を手掛けるKERAは「『砂の女』はある種の憧れに満ちた題材。妄想と実験精神たくましく育てあげる」と決意を表明している。どんなに刺激的で不穏な舞台が出現するのか、大いに楽しみだ。
9月9日(木)13時・18時、10日(金)13時開演(全3回)。A8500円、B5500円。
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